上がり框とたたきの段差は20センチ程度に抑える
日本の住居は伝統的に靴を脱いで上がるため、玄関に段差が設けられています。このたたきと上がり框を取り払うと室内が汚れるため段差をすべてなくすことは難しいかもしれません。日本は気候の面でも湿気が多いため、地面から床をなるべく離したいのです。そこで基本的には、たたきと框をまたぐ感じで、壁サイドにベンチを設けるのがいいでしょう。ただし、框までの段差が、ベンチ代わりにピッタリはまる高さなら段差をそのまま利用できます。
段差をなくせない場合は、20センチ程度に抑えます。この高さなら段差が認識でき、かつ楽にまたげるからです。一般的には35センチ程度の段差がありますから、その場合は式台などを設置しましょう。
また階段も高齢者の事故の多い場所のひとつです。転落事故の被害を最小限にとどめるにはゆるやかな勾配、できるなら45度いかがのぞましいでしょう。踊り場を設けておくと階段の一番上から転落した場合でも、落ちる距離が短いので、軽傷ですむ可能性があります。



手すりの設置場所と、つかみやすい形状を知る
玄関や廊下、階段の手すりにも心配りをしたいもの。階段を上がるときは縦の手すりが扱いやすく、逆に階段を降りる場合は、横に手すりを設置したほうが体をしっかり支えられて安全性が高いといえます。横に手すりを設置する場合は利き手が手すりをつかめるように配慮を。
廊下の手すりは途中で途切れないようにしたいものです。さらに手すりの端は、袖口がひっかからないように内側の歪曲させるなど、ちょっとした工夫が事故を未然に防ぎます。